体罰③この時、彼女は文部省から飛び出したのだ

彼女が「よかネット」に就職したのは1996年のことだ。この年は熊本の方から二人の美女がやってきた。二人ともよく仕事ができる方で、有望だと思っていた。だから、この話は97年頃のことだろう。朝出勤して机に座った途端、「イトノリサン!」と部屋中に聞こえるぐらいの声をかけながら、えらい勢いで美女が近づいてきた。私の前に立つと「イトノリサンハ、カッテニヤッテイルンデスネ」と少し詰問調で言った。

ちょっとビックリはしたが、すぐに察しはついた。彼女は、イトノリの仕事の仕方は、学校で教えられたような純粋な研究方法ではなく、自分勝手な仮説を前提にしていることに気付いたのである。私にしてみれば、あれこれ言わずに、仕事の中で彼女が「仮説」を持って仕事をするということに気付いたことが嬉しい。
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