“孤独に耐える、孤独を楽しむ”という生き方 

 幸島の子ザルは、まだ満1年ぐらいから自立していた。それどころか、砂場にまかれた麦を水に浮かせて砂と仕分け、素早く食べていた。次いで、もう一匹の子ザルが、同じように水面に浮かせて食べた。その横では、子ザルの知的発見を理解できずに、砂にまみれたまま摘まんで食べていた。

   彼らはムギを食べた後すぐに、近くの木に取り付いて樹の葉を食べ始めた。子ザルたちは満1年経つまでに自立しなければならないのだ。彼らの一生は15年ぐらいと言われているから、満1年は3~4年かもしれない。

 コロナウイルスと闘うためには、孤独の絶え、柔軟に生きて自立するということが必要ではないか。