何時もノロマだと云われて育った

兄や姉から、何時も“ぐず”だと云われていた。ぐずを新明解で引いてみると、「決断力に欠け、てきぱきとした動作が出来ない様子(人)」となっている。
しかし母親は「お前は“丁寧者”だ」といってくれていた。畑の草取りでも家の中の掃除でも、小さい草まで気になって時間がかかるような所があった。母親はぐずでも手戻りがないことを評価してくれていた。最初に就職した編集屋で、一応認められたのは「丁寧」を評価されたのではないかと思う。
ヒョッとすると“先天的オチコボレ“だったのかと思う。