ブランド牛肉の不思議2 「百年かけて作った種雄牛」はウソ
宮崎口蹄疫騒動のテレビニュースの中で、表記のような発言をしている人がいた。それを引用して「こんな努力の中で作られた資源が失われる」というようなことを言っている人がいた。
これほどデタラメなことはない。
100年前と言えば、1910年だが、日露戦争が終わって、極東アジアの情勢が少し落ち着いて、「日韓併合」が行われた年だ。
その頃の九州の牛肥育の状況はどうだったのか。
“種雄牛”と書いたが、これは最近使われだした言葉だと思う。私は今でも“種母牛”といわないとしっくり来ない。しかし、初めて聞いた頃(高卒頃かな)は、コッテ牛(雄の種付け牛、コットイとも言っていた)に“母”という文字を当てることに違和感があった。しかし、郷里の畜産改良普及員などは、そう言っていた。