小規模システムに向いている仕事

 一品生産ビジネスは、大規模代装置で行う仕事システムに負けない。地域計画は、地域はそれぞれ違いがあるので、一品生産型プラニングにならざるを得ない。

 私は地域計画の仕事を受けるといつも楽しい気分になった。まず、現地を見に行き、話を聞かねばならんのだが、その説の楽しみは①何が食べられるか、②どんな人に会えるか、だった。

 地域計画屋の仕事に就いて、最初に出会ったのは、人口3000人の、三重県の木曽岬村だった。この村は全村輪中で形成された干拓地で、伊勢湾台風(?)で全村水没したところだった。この村で水害時の跡を見て回った時のことが忘れられない。その時は数年も経っていたので、トマト作りが盛んな農村であったが、皆さんに水害の怖さを教えられた。

 こんな印象に残るぐらい現地のことを調べるので、一品生産型の嗜好による計画が大切だ。もちろん、その思考過程は興味深く・面白い。