進歩のない者は決して勝たない・臼淵大尉

久しぶりに臼淵大尉を思い出した。吉田満の「戦艦大和の最後」を若い左翼かぶれのころ感動して読んでいた。
「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩というものを軽んじてきた。私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。
敗れて目覚める。それ以外にどうして日本が救われるか。いま目覚めずしていつ救われる。俺たちはその先導になるんだ。日本の新生にさきがけて散る。まさに本望じゃないか」
彼は21歳の大尉で、戦艦大和のガンルーム(士官室)のキャップとして、50名の若者ヲ統べる役割を担っていた。
この頃は、自分自身のことばかり主張して、リスクを取ってみんなのことを考えていくという気分がなくなっている。