「ウィンストン・チャーチル」という映画を見た

ダンケルク」と対になった映画のように感じた。私は、敗戦時には小学3年生だったが、戦後の先生たちの急変ぶりを見て、みっともないと感じていた。
イギリスが負け続けているときに、チャーチルが首相に指名され、愛国心を訴えていたことに感動した。結局日本の軍官複合体の投げやりな負け方が今でも許せない気でいる。結局官僚主義の連中は、自分の命と利益に執着しているだけだ。現在の大蔵官僚も同じだ。
イギリスでは、ダンケルクの頃、大政翼賛会ができることもなく大っぴらに議論していたのだ。こんな場面を見ると、涙があふれた。帰ってきて「戦艦大和の最後」(吉田満著)を引き出して。日本にもこんな心映えの若者がいたのだと思い、ひそかに慰めていた。
結局、「自分でリスクを取って立ち向かう」ことから逃げる人間はマトモ(真艫)ではないのだ。