天皇制、平成天皇、ハイヒール③ 戦争責任の問題

 戦争責任について日本政府が、韓国や中国などの外国にばかり謝罪して、日本国民に「何も云っていない」ことに最も不満を持っている。あの戦争中に、軍官僚(参謀部など)が政治を左右し、ほんの1〜2年程度のことしか考えずに戦争をはじめ、大勢の若者を徴兵して訓練もなしで戦地に駆り出し、ロジスティックを考えずに、優れた若者や、壮年を大量殺人した。
今、糸島にいるが、この西方に朝鮮攻めの拠点だった名護屋城がある。秀吉の朝鮮攻めの良否はともかく、ロジスティックに対する感覚は尋常ではない。「備中大返し」にしても、「北条攻め」にしても、わが兵を大切にし、農民に迷惑をかけないような気遣いをしている。
山本五十六が「やって見せ、いって聞かせて、させて見せ……」を誉める人がいるが、私もそこまでは感心したが、そのあとの「誉めてやらねば人は動かじ」にはあきれ返った。そんなことで思考力や覇気が生じることはあり得ない。「誉める枠内の人間になれ」と云う態度は、自立心を喪失したロボット人間になれということだ。これで、敵に勝てる戦争ができるはずがない。
中小企業のオヤジなら常識だ。
平成天皇、皇后両陛下の戦蹟を巡られる様子から、食べ物もなしに戦死していった同胞に対する心遣いを感じている。