ブラジリアの都市計画

昨日ブログを書いていて、ブラジルを少しかすめたのが25年前だったことに気が付いた。その時ブラジリアにも行った。あの飛行機のかたちをした人工のお役所集約都市である。ま、形は外務省が一番きれいだったような気がする。
問題は、飛行機のかたちを、どんな基準で置いたのだろうということに、関心を持っていたのだ。結局わからなかった。日本人は“じねん教”だから、日の出とか、土地のシンボルとなる山などを基準にするに違いない。
都市を据え付ける基準があいまいだったり、ぶれていては、落ち着いた都市に成長しないのではないかと思った次第。
マナウスにも行った。パリのオペラ座をもう一つ立てて、解体してマナウスまで運んで建設したものが残っている。そこへパリのオペラ座のメンバーが来て、オペラをやったそうな。私が見た時には、ちょっとうらぶれた(ガラはデカいが)田舎劇場のようだった。
あのでかいアマゾンの国には、ヨーロッパの人の感覚では、「でかしあげる」ことが難しいのかな。つまり「138億年の宇宙、生物、動物、人類の蓄積を受け継いで今がある」という心映えを反映しなければ、落ち着いた“サマ”には成りにくいのだ。