天王寺美術館、山の神仏(かみほとけ、吉野・熊野・高野)

20日の午後、大阪市天王寺美術館へ行ってみた。「山の神仏(かみほとけ)」特別展をやっていたからだ。「紀伊山地の霊場と参詣道世界遺産登録10周年記念と銘がうたれている。
とにかく相当気合が入っていた。というよりは、「多神教神仏習合」という視点で見る場合、最もその心を体現している土地が、吉野・熊野・高野だということなんだろう。国宝、重文を多数含む150体が展示されていた。2時間ぐらい見ていたが、それでは足りない。もう一度見たい気分だった。今から考えると、宇佐神宮の御許山、男山の石清水八幡宮三輪明神三輪山などより、吉野、熊野、神谷が、現代の我々に最もプリミティブで、多くの思いを伝えているように思った。