石清水八幡宮

4月20日石清水八幡宮へ行ってきた。石清水という意味は、“山中から出る清泉”を神として祀ったからだ。まさに、日本神道の「自然の不思議や恵」が御神体になっている。“じねん”そのものだ。
神宮寺は明治の頃に、一度無くなりかけていた? そして今もあまり訪れる人はいないようだ。その八角堂には、案内板(かなりかすれていて読みにくい)に、「鎌倉時代に丈六阿弥陀を安置した」と書かれている。おそらく、その頃の”神仏習合”という信仰の、上方の中心だったのだろう。丈六(1丈6尺)とは5メートル近いことになるので「ほんとかいな」と思って読んでいくと、次のように書かれている。
八幡神本地仏である本尊阿弥陀如来坐像(重要文化財)は、ヒノキ材寄木造、説法印を結び座す。像高283センチ、13の化仏を廃した後輩は、5メートル近い巨大な像である。明治維新神仏分離に際し、正法寺住職志水円阿に迎えられ本尊ともに現在の西車塚古墳後円部上に移された。」
 ここまで書いてくると、1200年ぐらい前に、石清水をご神体として、農業を主体に暮らしていた人々が、5メートル近い巨大絢爛な仏像を前にして、それを信じてみたい気が起ったのも分かる気がする。