鳥取のベニズワイガニとアラスカのカニ

1970年ごろまでのベニズワイは、少し臭いといわれていいた。そのころの漁の対象は松葉ガニズワイガニ)で、ベニは海底で何重にも重なっているので、少し臭みが残ると、網元の大将から聞いた。雌のセコガニは、少し前までは乾燥させて肥料にしたりしていた。我が家でも、親父が叺(藁筵の袋)入りのカニ仕入れて、田んぼの肥料にするから「叩いて細かくせよ」と云われる仕事が嫌だった。
今頃は、ベニもセコも一丁前になっている。味も十分うまい。しかし、アラスカのカニと云うのは、ひょっとして格上のズワイガニかもしれない。とすると、ベニズワイガニよりも高級品を出してくれてたかもしれないよ。