生存条件の良い、温暖・植生豊か・魚も多い国人間は優しい

タイやべベトナムカンボジア、台湾などでは、何となく安心な気分になれた。環境がやさしいので、人間の気分もゆったりするのだろう。
日本の外交から見ても、気性の激しい乾燥国とはうまくいっていない。
どの国とも仲良くやっていこうという態度は大切だ。しかし日本人が出かけて行って、商売をして儲けようとするのは、乾燥大陸国では難しいのではないか。
この区分の仕方は難しいが、ブラジルのアマゾンに行った時、食うに困らない非乾燥国だと思った。
私の兄が行っていて、世話になった人たちに会っておきたいと思って出かけたのだが、そこで印象的な話を聞いた。その人たちは、常磐炭鉱が閉鎖になり、夫婦二人で途方に暮れていたのだが、二人では移民に採用されない。甥を加えて三人家族になってブラジル移民としてアマゾンにやってきた。
不安の中で家を建てて、教えられたものを植えた。ところが一年経つと、家の周りに食べられるものが一杯できた。「もうこれで食う心配はせんでいいな」と家族で言い合った、と云っていた。その顔が、本当に安心した時を思い出している顔だった。
もともと中国やヨーロッパも、何百年・何千年前は、植物が生い茂った、人類が住みつけるところだったのかもしれない。争いや貪りが環境破壊をして、優しさに欠ける気持ちを作り出したのだろう。