はだしのゲン

この映画を見たいと思ってDVDを探していたが、少し高いので、もう少し待つ気になっっていた。だから見ていないので、少し気が引けるが、気になることを書いておきたい。
「首を刎ねるようなところがあるから残酷だ」と云う話が出ているが、私はこの作者が自信を持って見たことを書いているのか、おじいちゃんがやったと話していたのか、近所の人の話なのか、「ある本に日本人だけがやった」と書かれていたのか、はっきりしなけりゃならんと思う。
大人相手の本ではないのだから、これから長い人生を生きていく若い人に言うのなら、あいまいにはできないと思う。ノンフィクションなのか、フィクションなのかをはっきりさせることは大事だ。
40年ぐらい前に友人に聞いた話なんだが、小学校で戦争の話を聞いてみようということになった。地域に住む日清戦争時代の老人に来てもらって、話してもらったら日頃誰も聞いてくれないので、勇んで話し始めたそうな。「わしはやってくるチャンコロを、バッサリ切った」とか、「大勢をやっつけてやった」などと云う自慢話ばかりになったそうな。初めは戸惑っていた子供たちが「おじいさんは人を殺すにがそんなに自慢か」などと反撃し始め、おじいさんは困ってしまったそうな。
私の想像は、おじいさんは受け狙いで、物語を創造していたのではないかと思うが。