久しぶりに、若い人たちと話し合った①

10日ほど前に、私の前にいた事務所の若い人たちと話し合って、なかなかいい気分になった。と云うのは、大阪と云う風土のせいなのか、私のようなオイボレに、よく反応してくれたことだ。話したのは、次のような、私のおちこぼれ体験だ。
・会社ごとオチコボレ=倒産にあう
・倒産経験で学んだこと
・オチコボレ経営者がすすめた“超弱気経営”
・自分自身の経営を、他人に頼むのか
・オチコボレ自分史と近代日本のオチコボレ経過
・オチコボレでも通る国家試験
・転職経験なし……転社はしたけれど
マルクスさんとの対話、知恵のハサミ職人論
こんなことを2〜3時間話し合って、場所を変えて、メンバーは少し変わったが、ビールを飲みながら続けた。いいたかったことは、明治のころの封建社会から資本主義社会への転換は、日本全体のおちこぼれを体験せざるを得ない時期であった。そして一応1885年に、社会インフラとしての金融制度のベースを整えて、日清戦争日露戦争を乗り越えた。
ところが60年後の1945年にもう一度国全体が落ちこぼれた。この原因は、軍官僚と功利主義の企業経営者が、食料や石油・エネルギーの備えなしに、目先のことだけ考えて戦争をしていた。「侵略戦争ではなかった」と云う人もいるが、それは60年間の前半だけだ。終わりごろは、軍が「自国民に対しても侵略戦争を仕掛けていた」のだと思う。米軍の無差別爆撃はひどいが、日本軍の日本人に対する態度も、消耗品扱いだったように思う。
「ところで現代の状況も似ていませんか」と云いたかったのだ。