金を買った話−インフレ・デフレ論

最初に買ったのは1キロ111万円(1110円/グラム)だったかな。何時のことか思い出せないので、ネットの田中貴金属のページを見ると2001年の頃らしい。次は2004-5年頃だと思う。もう150万円に近づいていて、それでも150万円は超すだろうと思ったが、優柔不断な私のこと、ボヤボヤしているうちに151-2万円になってしまった。それでも一個買った。しばらくして「やっぱり上がりそう」と思って、また1キロの固まりを買った。これらは孫の学資の一部として差し上げていて、今手元にあるは自分の葬式用の一個のみだ。
この地金というヤツは、1キロあるので1キロぐらいの重さがある。当たり前のことだが、手に取った時は見た目より重い感じがする。
これが今では400万円ぐらいする。
経済学では、金は通貨(オカネ=流通手段)だといったり、商品(お金で買うもの=財産)だと云ったりする。
もしオカネだとすると、10年前に1グラムの金は、1000円ぐらいだったのでオニギリが10個買えた。ところが今では40個以上買える。オニギリは1/4に値下がりしていて、大デフレとなる。しかし、金を品物だと考えると、4倍になっているので、大インフレだ。
では私は、どう思っていたのか。「今のオカネで、将来のオカネ」を買っていた。
ところで今後はどうなるか。
世間の評論家先生たちは、デフレを克服するために、インフレターゲット論を称えていらっしゃる。私は、新聞の経済面では、円=ドル、円=ユーロの外為欄しか見ない。いやもう一つ、金の価格を見ている。