無駄になるかも知れない対策こそが、リスクに対する備え

 医療現場を守ることがコロナに対する最大の備え、と言われて感染検査を増やさないでいる、と言われているが準備は進んでいるのか。

 検査を増やすと軽症者でも入院させねばならんが、ベッドが軽症者でふさがれて医療崩壊が起こるという人もいる。では今、表面には出ていないが軽症者用のベッドが作られ続けているのか。

 とにかく、余って困るほどのべッドがどこに出来ているのか。この話は一か月ぐらい前から言われている。リスク対応は「早く、無駄になっても」だ。中小企業が困るからという「言い訳」は通じない。コロナが収まらないともっと困るのだ。中小企業は何時も困っている。「内部留保」を節税しながらためているのは大企業だ。

 「一点集中・突破」をねらって、ベッド、看護師の再雇用、リタイア医師の再雇用を急いで、とにかく「コロナウイルス対策にだけは先行しているよ」と言えば、日本人はお互いに助け合って生き抜く。

 私は27-8才の頃、倒産小企業で再建の真ん中に立たされてしまったことがある。みんなと話し合って「とにかくみんなが食えるようにしよう」方向を決めた時、納得して進んだ。

 みんな大変だと言っているが、戦後の窮乏に比べれば問題にならん。楽観的気分で「無駄になるかも知れない対策」をしよう。あとで、無駄をやったと非難なされても、甘んじて受けよう。