慰安婦像問題③韓国軍人のベトナム暴行・殺戮問題で、サイゴンの街角で怒鳴られた

「ダーン」という声が聞こえた。サイゴンの街角のこと。20代の男が指さしているのは明らかに私のように見えた。刺すような眼で、睨まれながら怒鳴られたサイゴンの街角こと。

1990年ごろだったと思うが、同志社の先生に誘われて、サイゴンアンコールワットなどにいった。ベトナムでは「ホテルサイゴン」と云う安いけれどもさっぱりしたホテルに泊まった。ベトナム戦争のころ、ここに外国特派員が泊まっていたということだった。
ちょっと街を歩こうと思って歩いていたら、車道幅員20メートルぐらいの向こう側から、私の方を指さして「ダイハーン」と云う怒鳴り声が聞こえた。そちらを見たら、怒りを私に向けていることは確かなようだ。最初「ダーッ……」としか聞こえなかったので、何がなにやら分からないが“憎しみと怒り”の感情は分かった。怖くなってホテルに引き返して、事情の分かった人に聞いてみた。
南ベトナムの人たちはね、ベトナム戦争の時、最も残酷な殺戮をしたのは韓国兵だったと、憎しみを感じているのです。あなたは『大韓=ダイハーン』と間違われたのですよ」と説明された。
私は日本海側の生まれで、「アメノヒボコ」系の氏神の村だから、半島との関わりがあるのかもしれないが、韓国では韓国人と間違われたことはない。一緒にソウルに行った人で、街で何度も「道を聞かれる」ことがあって、参っている大阪の友人はいた。
帰ってからベトナム戦争の韓国兵について調べて、ベトナム人の怒りを納得した。もし気になる方は、ネットで「ベトナム戦争韓国兵」を検索して、何が信用できるか自分で判断してください。