終活の研究④ 死ぬまで自立して亡くなった人

今年の2月、埼玉県で、83才の夫が77才の認知症の妻を殺害したとして逮捕された。彼は無理心中を図ったのだが、自分は生き残ってしまった。警察は彼を逮捕し、医師と相談の上入院させたが、取り調べにも応じず食事もとらなかった。点滴などの栄養補給もしたが、食事を拒否し続けたので、2週間後ぐらいに死亡が確認された。
以上は当時のニュースのマトメである。
この記事を見て、ネットで少し詳しく調べて、わたしはいまでも「自分の意思を生きている限り通す。自分の生死は自分が決める」という強い自我をもって生きている人がいるのを知って感動した。
人間が「意識と肉体の2本立て」で生きていることを前提にするなら、どこで割り切るかが難しいが、現代の生きにくい社会で、認知症の妻との死を選んだ気持ちもわかる。
自分の人生の終活と云うならば、家畜にも病院畜にもならず、幸島のサルのように、自立して生き・死ぬことを意識し続けなければならない。