アホやなあ 荻野孝容の口癖。

アホやなあ 荻野孝容の口癖。思い出を書いておく           
「君はいいヤツだなあ」という意味。この言葉を聞くと嬉しかった。彼のなくなった頃の手帳が出てきたので、メモの整理を残しておく。
彼から遺書のような分厚い手紙が届いたのは1983年4月19日のことだったが、4月18日に丼池の吉岡さんから私を探す電話が大阪事務所にかかってきていた。その日は9時半に兵庫県庁に行っている。
そこから但東町へ出かけて、19日は但東町で打ち合わせをしている。そこから九州へ向かっていて、20日九州についたときに、やっと連絡が取れて事情が分かった。20日の午後4時ごろから各所へ電話をして荻野について問い合わせをしている。
21日午後4時、大阪梅田に帰ってきて吉岡さんに連絡した。5時ごろに会って、いろいろ事情を聴いた。この日は午後まで兵庫県庁で、空港の仕事の打ち合わせをしていたようだ。家に帰って手紙を見たのは21日の夜だった。思い出をいろいろ書いていた。読むのが切なかった。これは葬式の時、遺族に渡した。
20日、仁川の屏風岩のところで倒れているのを、関学の学生が見つけて警察に連絡した。その日の深夜に警察から荻野家に連絡が入った。荻野は18日に自転車で出かけて、その日に道路から落ちたものらしい。
22日の葬儀には出席したのか欠席したのか記録がない。この日も、天三で夜8時半に打ち合わせをしている。25日夜高瀬と会っている。この週もほとんど出張だ。
今でも荻野の「アホやなあー」という声を思い出す。と同時に仲吉がどうしているのだろう。気になって仕方がない。(6月28日)