Youは何しに日本へ この番組は面白い
私は日本へ行くのが好きだ。だから、この番組の外人たちの、日本に対する好奇心に共感する。ということは、この自分も“外人”になってしまっているのかなと、思ったりするからだ。オチコボレは日本のレギュラーから見るとダメガイジンと同じなんだ。
会社の経営をやっているとき、出来るだけ従業員を“外人”にしたかった。つまり、「人間らしい好奇心のある日本人」になってほしかった。それでこそ、倒産会社を再建することができると思っていた。
倒産会社というのは、元気をつけないといけないので、不渡り手形の回収のための借り入れ分を返せそうになった頃、会社の旅行もやった。その時も観光旅行のレギュラータイプのところにはいかなかった。築地の魚市場にも1987〜8年ごろに行った。私自身は、1980年頃から、日比谷のホテルに泊まった時は、朝食は築地の場内にしていた。その頃は欧米系の外人がチョロチョロいたが、日本人の旅行者はほとんど見かけなかった。うまくいくと日比谷公園の中の日本旅館にもとまれた。
会社のみんなと国外へ行く時も、韓国ではソウルの周辺都市の商店街のようなところを歩いたし、大邱や釜山や光州やキムチの里などへ行った。ベトナムでもフォーを食べまわった。しかし初めて大邱大学校や慶州に行ったときは、旅行会社の依頼の仕方が不十分だったので、妓生パーティーを仕組まれてしまった。当時の日本人の韓国旅行は、キーセンパーティーが狙いだったので、かなり「キーセンパーティーはナシ」と云っておいたが、韓国側の旅行会社に受け付けてもらえなかったようだ。
最近の海外からの旅行者の一番人気が、フジヤマやゲイシャではなく、トイレットだということが嬉しい。こういうことに学んで、国の将来を築くためにも、日本人みんなが好奇心満杯の「オチコボレ流」の評価を上げるようになってほしい。