「子持ち樺太シシャモ(アイスランド産)、原産国ベトナム」を、山口県長門市の会社が販売

<昨今のニュースから>
昭和50年(1875)ごろ、ある漁港の町の地域振興の相談にのっていた。若い経営者の意見を聞いていた時、彼が初めて、利益も出て、過疎地に雇用を生み出し、上手くいっているビジネスモデルの説明をしてくれた。
彼のアイデアの一つは、土産物として売る袋に入った「小さいカレイの干物」だ。彼はその袋の一端を「荒縄」で縛って、土産物店や駅の売店の店先につるすように依頼したことだ。すると一挙に売り切れになるようになった。どこから仕入れた土産物だったのかは聞き忘れた。その頃はまだ私も、全国の土産物を集荷して、各地に卸す土産物専門問屋と云うものがあることを知らなかった。
彼のもう一つのアイデアは、港町の主婦は忙しいので、なかなかパート労働に来てくれないことだった。その解決法として。山間地に簡単な工場を建て、そこで輸入冷凍エビの処理をさせることだった。その結果、エビを揃えて、きれいに箱詰めし、商品に仕立てるる場所は山奥の山村だということになる。
アイスランドで捕った樺太シシャモ(という名前にしたもの)を、原産国ベトナムで商品に仕立て上げ、山口県長門市の会社が販売するというシステムが出来上がる。
今までエビはできるだけ(近所で捕ったものは別として)食べないようにしてきたが、今後はシシャモもそう言うことになりそうだ。