ホーチミンへ一人で行くのは初めてだ

90年代に、「サイゴンのべトコンの戦跡などを見に行かないか」と、同志社大学の先生に誘われて、10人ぐらいで行った。私は附和随行なので、気楽に見物していた。同じグループで、ホーチミン経由カンボジアアンコールワットへ行った時も、気楽について行っただけだ。遺跡の巨大さ、それを踏み潰していくかのような自然の力に圧倒された。
いずれも、ベトナム戦争の戦跡や、ベンタイン市場へ行くとか、アンコールワットなどをうろつく以外は、主観的行動はとらなかった。食事は毎朝、ふらりと近所の屋台に近いようなオバサン一人の店でフォーを食べた。昼も似たような店で焼き飯のような、お粥のようなものを食べたが、いつもうまかった。とにかく日常は安くてうまい。
もう一度行っているのは、よかネットの所員を連れて行った時だ。事務所以外の人にも声をかけて、10余人で行ったが、企画を所員に任せたので、旅行会社へ丸投げしていた。そうすると必ず、かなり良いホテルにしたり、食事もかなりのレストランを予約してしまう。テーブルに一杯で、色とりどりの料理が出るが、それほどうまくはない。この時は、フォーという食べ物について、ハノイ大学の先生にいろいろ聞いた。
今回は全く一人で航空券の予約をして行くのだが、福岡からの直行便がなく、チャイナエアの台北経由便にした。台北で3時間ぐらいのロスができてしまうので、時間がかかる。台北で乗り換えて、1時間ほどたったころ、なんとなく窓の外を見ると、環礁がみえた。帰ってから調べてみると東沙群島(トンシャー)だった。
下の島には飛行場が見える。