台湾へ密入国?ミステリーのネタを仕入れた

ホーチミンからの帰りは、ひどい目にあった。台北の空港でトランジットの待ち時間が3時間ぐらいあった。店舗はいっぱいあるが、酒に化粧品、アクセサリー、ファッション系衣類などで、魅力的なものがあるはずもない。ここで売っているものは「お土産にしたら、人々は喜びことになっているもの」でしかないから見る気もしない。それは分かっているのだからあきらめていた。
福岡からの土日だけの団体観光で、福岡空港の受け入れ時間内に福岡に着く飛行機なので満杯だ。ところが、搭乗時間になっても案内しない。しゅっぱつじかんをすぎるころに「機材故障修理中でで遅れる」と云った。又かなり経って、「今日のフライトができなくなったので、ホテルに案内してそこにともっていただき、明朝のフライトで福岡空港に午前8時半ごろに着くようにします」といった。
ホテルについて食事は出たが、台湾旅行の人たちはいいが、私の場合(ほとんどいなかったようだ)は、日本円と少しのドル、ヴェトナム・ドンの余りが少しだけで、台湾ドルを全く持っていなかったので、缶ビール、ペットボトルの飲物も買うことはできない。
ホーチミンで日本の千円札を両替してしまっていたので(500円硬貨の両替はしてくれない)困ってしまった。5時半のフライトということだから、早く寝て早く起きなばならんと思っても、缶ビールも変えないのだ。
モタモタとしながらフロントと交渉をしていると、30歳ぐらいの男性が、千円札を差し出して「どうぞ使ってください」と云ってくれた。四国遍路でなくても日本人は優しい。500円玉があったので、それと交換してもらった。が、名前もこかなかったのは失敗だった。
フロントで両替してもらったお金をもってホテルの前のセブンイレブンに行ってビールとおつまみを買って帰った。
セブンイレブンで買い物をしながら、私はパスポートを通さずに街をうろついっていることになり、変な気分だった。密入国は簡単だなと思った。ミステリーにネタをいろいろ考えたが、結構面白い。なお、写真はセブンイレブンの辺りと、チャイナエアがくれたチェックイン票。