日本の植民地経営はどうだったのか

新疆ウイグル地区のニュース映像が、テレビに出る度にやりきれない気分になる。漢民族ウイグル人を、明らかに蔑視し、警察や軍で抑え込もうとしているからだ。実はこの映像だけで気分が悪くなることはない。民族支配とはこんなものだろうと思っているからだ。
気分の原因は、われわれ日本人にある。
同じようなことを、日本軍が、日本政府が1940年頃の朝鮮や、台湾、満州国(中国東北地域)、フィリッピンなどで行っていなかったのか。
最近いろいろ読んでいると、安重根が暗殺した伊藤博文は、韓国併合に対する最大の反対者だったようだ。
新渡戸稲造に対して「君朝鮮人はえらいよ、この国の歴史を見ても、その進歩したことは日本より遥以上であつた時代もある。この民族にしてこれしきの国を自ら経営出来ない理由はない。才能においては決してお互に劣ることはないのだ。然るに今日の有様になつたのは、人民が悪いのぢやなくて、政治が悪かつたのだ。国さへ治まれば、人民は量に於ても質に於ても不足はない」と云っていたようだ。
結局日本は、「日韓併合」へ向かった。もちろん大新聞も、大いに賞賛していた。
その大新聞が、今ではねつ造記事まで作って「日本は国策で韓国人を慰安婦にした」と逆のプロパガンダをやってしまった。
このマスコミの虚報による宣伝と、日本政府の対応は、国際関係の中では取り返しがつかないと思う。今の我々が、もっと根源までさかのぼって反省するしかないと思う。
このことは、韓国の為でなく、日本人の歴史を確かめるためにも必要だと思う。