マネジメントだけではダメらしい。リーダーシップがいる?

よかネットにおける私の失敗を考えている時、たまたま山本七平の「帝王学貞観政要の読み方」を手に取った。山本七平をまとめて読み直していた理由は、自分なりに日本の近代史の自己反芻をしたいと思ったからである。読んでいたのは、彼の軍隊経験の本ばかりだったが、以前に買っていた「帝王学」に手が伸びた。
もともとオチコボレを自認しているわけだから、「帝王学」を学びたいと思うはずがない。しかしぱらぱらと読んでみると、北条政子徳川家康の愛読した「貞観政要」には「何とか解決する(マネジメント)」と「維持する(リーダーシップの受け継ぎ)」が必要だと書かれている。
そもそもオチコボレの役割は、普通でうまくいかなくなっている時なので、リーダーシップを持って受け継ぎを用意する、などと云うことは性に合わないわけだ。
25〜29才の時は、何とか軌道に乗ったら「早く辞めたい」と思った。ある人から「社長は、将来貴方を社長にしたいと思っているのに」とも言われたがそんなことを聞くといっそう逃げたくなった。
京都のアルパックがピンチになった時も、内向きになって「節約しよう」と云う声に反対して、「とにかく外に出よう」と云い、以前世話になったクライアントを訪ねたり、現場を見に行ったり、事例見学に行かせるようにした。つまり机に座らずに外に出る「外向き経営」だ。
この時は内部の管理意識を持つために、原価管理を導入した。しかし、意識を育てることが狙いで、個人別の利益関与を給与に反映することはさせなかった。何とか軌道に乗った時九州事務所が問題を起こし、「よかネットの経緯」に書いたことが起こった。
オチコボレは、安定した継続は苦手なのかもしれない。