従軍慰安婦問題(2)

コメントを書き込んでくださる方がいたので、もう少し書き加えたい。
今回の橋下市長の発言を聞きながら、「彼は口舌の徒だな」と思った。ロジックだけあって、心・気持ちがこもっていない。
このブログに再録するにあたって、余分は省こうかと思ったが、この問題が、日本人の“火付け”からスタートしていたことから言っても、両国民の“心延え・気ずかい”のありようには大差があるので、そういうバックグラウンドとしての文化に触れた部分を残した。
特に、井戸茶碗を作っている高名な陶芸家の窯を案内していただいた時に、違和感を感じた。この陶芸家は福岡の岩田屋デパートで、個展を開いている方であった。
もちろん「喜左ヱ門井戸」を見たことはない。井戸茶碗がわかるわけではない。しかし井戸茶碗がこぎれいなバランスの良い物であっていいとは思わない。
誰かが「焼物を見たいなあ」と云ったので、Kさんがわざわざ案内していただいたのだし、誰かが買わねばまずいのではないかと思ったが、買う気になれなかった。もちろん私の感じる値段より何倍もの価格を言われた。私は一行の中では「金のない」部類の人間であり、もともと陶芸家の窯に行きたいと思っていたわけではなかった。
誰も買わないので、Kさんがかなり買われたようだった。いまだに、よくない気分が残っている。一か月ぐらい後に、その陶芸家の個展が岩田屋であったが、見ても買う気にはならなかった。
日韓の文化についての交流会の話にもどすと、Kさんは裏千家で修業をしたような人であり、韓国側の出席者の中に二人の軍服を着た若い人がいた。大尉と中尉とかいう話だったが、この二人はなかなかの学識のある方だった。丸山眞男に話が出てきて驚いた。日本側では私以外に誰も反応しなかったが、何となく穏やかに終わった。日本悪玉論の二人は、座をはずしてしまっていた。
私の発言で、慰安婦問題は途切れてしまい、少し文化の違いなどの話になったが、盛り上がらなかった。こんな場での、私の態度を日本では「KY・空気が読めない」いって批判の対象になるのだろうが、自分ではよかったと思っている。
今でも、日韓の合意は、この程度を目指すべきだと考えている。
身内からは「あんたはバカなんだ」といわれるが、オチコボレなんだから仕方がない。