金の話②

 金の話を書く気になったのは、先生方みんなが、インフレターゲット論をしゃべっているからだ。金本位制で考えると1キロ100万円ぐらいから400万円ぐらいになっているのだから、「紙の紙幣の値打ちは1/4に」なったのだ。つまり世界はインフレなのだ。
 なぜ評論家先生たちが「物価が上がらないと景気が悪い」というかというと、彼らは「1週間とか2〜3日のこと」と、お金を博打で稼ぐ「株屋」の世界の考えに立っているからだ。一方私などの庶民は10年後の孫たちの暮らしの心配をしている。
 また、日本の物価が下がった原因は、人件費が日本人の1/3、1/5、1/10ぐらいの国で、ものつくりをして輸入しているからだ。10年後、20年後も同じ条件で、孫たちは暮らせないのだ。将来を見据えた産業構造づくりをしなければならんのに、先生たちは今の内に取り込んで、自分の孫にだけ残そうとしているのではないか?
 オチコボレは上手いことパクルことが出来ないので、孫に残せない。「オチコボレでも、一生懸命やったら食っていけるよ」という言葉ぐらいしか残せない。孫たちクン、頑張れよなあ。