メガネから始まった、変な、私の病気の話 

<始まりはメガネから>
11月の中頃、遠近両用のメガネが、遠方が全く見えないので、クルマの運転時などははずさねばならず、面倒で困っていた。しかし、「何時までも生きるわけではないから、これで我慢しようか」と考えたり、「もう一度メガネの度を測って、気分良く本を読んだりしたい」と迷っていた。
最近は、作り直してもすぐから調子が良くなかった。20年以上行きつけの眼鏡屋には行く気はなくなっていたので、通りがかりの眼鏡屋で聞いてみる気になった。そこの若い人の意見は「とにかく一度、眼科で測ってもらった方がいい」だった。
<眼科へ行った>
どこに行くかいろいろ迷った末、電話帳で眼科を見つけて、診察を受けに行ったのが、11月26日。
「左目は白内障になっていますよ。それほど悪いと云うことではないが、この状態だと、夜の運転はシンドイでしょう。右目は弱視ですが(私の右目は0.02ぐらい、運転免許は左目だけで受けている)網膜剥離になりかかっていますよ。こちらも左と同じ手術をすれば見えるようになります。0.5以上見えれば運転免許も楽になるし」。最近は、夜間の運転がイヤになっている。勿論、遠距離も鬱陶しい。
「とりあえず、網膜剥離が広がらないよう、レーザー治療から始めましょう。ついで白内障検査、右目手術、年を越して左目手術でいいですか」。アレヨアレヨという間に予定が決まって行く。もちろん、網膜剥離といわれた段階でハラは決まった。
この間、瞳孔拡張剤の目薬を入れて、パシャパシャと写真を撮っていき、それが、わがパソコンの2〜3倍のディスプレイに映る。私の右前1メートルぐらいの所に、わが目の玉が顔ぐらいの大きさで映るのだ。「ここが剥離の所です。これが大きく拡がると厄介ですから、レーザーで処置します。12月1日はどうですか」、「それでいいです」。「白内障の手術は、内科の先生に見てもらってからになりますが、どこか行きつけはありますか」「ありません」「風邪など引いた時はどうしているのですか」「行かない。健康診断も受けたことはない」。
「では紹介しますが、おうちから近い方がいいですか」「クルマで行くが、それほど遠くなければ……」というような経緯で内科に行くことになった。
<内科へ行った>
内科の診断を受けに行った時から、急に、深刻な状態になっていった。
「肺が少しくもっていますね。紹介しますからCTスキャンを撮ってきてください。心電図に不整脈がありますね。循環器科専門のクリニックを紹介しますから、そちらで検査を受けてください」。
<気管支科と循環器科へ行った>
早速、12月8日に気管支科の病院と、循環器科のクリニックというところへいった。前者では血液をたくさん採ったり痰を調べると云ったりした。後者はもっと大変で、24時間心電図をとらねばならんからといって、胸の辺りにいろいろ貼り付けられた。
気管支科も、循環器科も「10日後ぐらいに検査結果などが分かりますから、予約して帰ってください」ということで現在待機中。
<心臓と肺が悪いという、予兆はあった?>
考えてみると、いろいろな思い当たることが、去年から出ていた。
・去年の夏頃から、果樹園の下草刈り作業で、根気がなくなっていた。
・脚力が落ちたと思ったので、去年秋から「シニア山歩きの会」に加えてもらって背振山に行ったが、脚力だけでなく、息も切れるようになった。
・今年春から、一層草刈りが、しんどくなった。
・運動不足の所為だと思って、可也山に一人で登ったりしたが、弱くなっていた。膝と息が上がるので、以前より1.5倍ぐらい時間がかかった。
・今年の夏は、暑かった所為もあるが、草刈りが出来ず、サボっていた。
・今年の秋の山歩きは、10月の湧蓋山や11月の二丈山では、ついて行けなくて山頂近くで引き返すことになった。とにかく膝と息が上がることがかさなって、 前に進めない状態だった。
<24時間心電図>
現在の判断は、脈拍が90から120ぐらいある。私は若い頃(20〜30代頃)48とか50だったりした。つまり日常は脈拍が少ないので、自慢したい気分だったのだが。この脈拍数を聞いただけで、一挙に自信喪失した。
とりあえずの自己診断は、肺の機能低下と心臓の脈拍の不安定で、身体を支え切れていないようだ。この調子では、ピンピンコロリと旅に出るという運命にはたどり着けない。これが一番心配だ。
この冬休みに、孫と一緒に私の生まれ育った田舎に行って、自分の子供の頃のことを話しておこうと思っていたが、延期せねばならないかも知れない。