溶けない塩が増えている

鼻が悪いので、鼻うがいをすることが多い。糸島に来た時、海辺で塩田(竹を縦に並べて風に当てて塩分濃度を高める)を作っているおじさんがいた。面白いので孫などとも一緒に行ったりして遊んでいた。ある時鼻うがい用のぬるま湯の中に、なかなか溶けない潮が残るのに気付いた。
執拗に溶かそうとしても、白いものが消えずに残る。一生懸命溶かしているとき、そこの残っている塩が固くないし、ふわふわしているように見えてきた。
「え、これは海のゴミじゃないか。中国や韓国から大量に流れてきているプラスチックのゴミだ」と気づいた。15年ぐらい以前のことだ。もちろん日本もかなり海に流している。
このことに気付くと九州や対馬の西海岸で見た、中国漢字やハングル文字のペットボトルの風景や、上海空港に着陸する時窓の外に見た赤潮の海を思い出した。
それまで、この塩やにがりは、「地元の人が作っているものです」と言って土産物として持って行ったり、送ったりしていたことを、すぐにやめた。丁度その頃、テレビ屋さんが糸島に入った来て、やたら持ち上げるので、オヤジサンの後を継いだ若者が、やたら勿体ぶったり、威張ったりするので、塩は買わないようになった。
誰がやってもダメなのかも知れないが、オヤジサンの頃は「解けない塩」はなかったような気がする。威張っている人から買うとリスクが増えるのかもしれん。今は全く行かない。
いづれにしても、日本海側の海水にはプラスチックのゴミがあると思う。世界中かも知れないが。