20日早朝広島豪雨土砂崩れ、家屋崩壊、死者行方不明多数

早朝広島豪雨土砂崩れ、家屋崩壊、死者行方不明多数、140820記
・時間雨量 80mm/h、130mm/h、200mm/3h
・真砂土
・単層林蜜植 杉? 樹が育たないので、根も浅い
・斜面地 新興造成宅地(重機で造成工事)
<どうしたらいいのだろう>140822書次ぐ
・おおくの実証実験で、安全が確認されていそうなところ→つまり昔から人が住んでい たところは比較的安全 1000〜1万年単位の実証実験
・すべり型地形=舌状地は滑りやすい
・戦前の造成は重機を使っていないので、無理な土の移動を行っていない=比較的安全
日本の「専門」という概念は、大学の専門学部卒かどうかでで決まることになっている。したがって、経済学部の最低卒業の私は土木の専門ではない。
テレビのニュースを見ていて一番気に入らないのは「まさ土」という書き方だ。本当は「真砂土」だ。この土は土建屋をやっていた時に、地上げ(埋め土で土盛りをすること)に使われていたが、乾くとスコップを受け付けないが、かなりの雨が降った後に行くと、長靴が埋まった。単なる砂地ではなく、風化して土になっているものが含まれているので、泥土のようになる。
都市計画・建築計画の事務所に入ってから、国土問題研究所(ボランチアグループ)のメンバーに誘われて、「造成地の降雨による崩壊」の相談に乗るメンバーに加えてもらった。そのケースはベントナイト層にしみ込んだ雨水による地滑りだったが、その行帰りで、いろいろ教えてもらい、学ばせてもらった(45年ぐらい前)。
斜面地には、一番裾の部分に「すべり現象」で形成された部分があることが多い。広島の新聞写真を見ると、線路の少し上側に、線路に平行な道路が見える。ひょっとして、そこまでは素直な、土砂移動の少ない造成ちではなかったかと思う。その上側の造成がなかったら、それほどの土砂崩れにはならなかったのではないか。
もう一つ気になっていることは、時間雨量がひどくなっていることだ。以前は50mm/hぐらいでも大変な雨量で、80mm/hなどは考えられなかった。ところが130mm/hというような雨がよく降っている。
とにかく、広島豪雨で亡くなったり行方不明になった人は気の毒だ。しかし、家が流されたり、敷地もなくなったり、その上ローンが残っているような人はどうすればいいのだろう。基本的な知恵を身に着けないと、生きていけない世の中だ。