はだしのゲン(2)

三国連太郎主演のDVDをみた。劇画本は見ていない。三国は自分が信じられないものには出ないだろうと思っていたのだ。このDVDは1945.8.15までが書かれている。首を刎ねたり強姦をしたりするようなことと関わる部分は、全く出てこなかった。
この「はだしのげん」について新聞やテレビのニュースでは、「子供に見せるべきだ」、「と見せないほうがいい」の議論があるが、根拠について言われることは聞こえてこない。フィクションとして議論をするか事実だといって議論するか、まずベースになると思う。私は、三国廉太郎ならば、日本教の規範を共有していると思っていた。つまり「嘘はつかない、ウワベだけの態度はとらない」と云うことだ。
私の生れた家は、もちろん戦前から朝日新聞だった。戦争賛美新聞だったが、敗戦後は反戦のように変わっていった。同じようにビンタ先生がクダケタ雰囲気になっていった。その後朝日新聞はでっち上げ記事を作った。「伊藤律会見記」も覚えている。
山本七平は、日本人には「共通の規範」があるといっていて、それが「日本教」だと考えている。
韓国などと比べても、日本ははるかに公共的な儒教道徳的だが、将来もそれが続くのだろうか。