弱くても勝てます。開成高校野球部流

開成高校は、東大入学と云う行事については超ブランドらしいが、高校野球で甲子園に出るということになると、誰もがエリートとは認めてくれず、大方の感じかたではオチコボレとみなされている。
しかし、東大入試と野球とは違う。
彼らは、強いか弱いかは一般的な基準だが、野球の勝負は違うという。野球は点数の多いほうが勝つことになるルールだから「点数さえ多ければ弱くても勝てる」というわけだ。
守備練習は面白くないし、守備では勝てない。点数が多いほうが勝つのだから、みんなが面白がる打撃練習中心だ。とにかく大量点(25点以上)を取って、5回か、7回でコールドゲームで勝つという方針だ。長いことやっていると守備が下手なのでアラが出るというわけだ。
たしかに、守備が下手で満塁ホームランを打たれるということは少なかろう。とにかく2塁打を狙う。ヒットの時はすぐ盗塁をする。次の打者がダブルプレイになるより確率が上がる。とにかく点を取ることだけ考えるのだ。
これはデキの悪い社員ばかりのオチコボレ中小企業の経営マネジメントに向いている。とにかく、コネもないのだから「プロポーザルを出しまくる」と云う営業スタイルだ。
「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー 高橋秀美著、新潮社刊