わが家の近くに“玄海原発”がある

 この糸島の地に住むに当たって、気になったことが三点あった。その一つが、20キロ余の風上にある玄海原発だ。我が国は年中偏西風が吹いている。うまい具合に、大気汚染のきつい中国の黄砂も運んでくれる。大阪でも瀬戸内でも(当時岡山県も候補に入っていた)、島根原発がある。九州の中のもう一つの候補地は鳥栖だったのだが、ここは一端背振山系が遮ってくれる。
 島根原発に対する岡山のような立地ではある。大阪や京都になると、福井県は、日本一の集積地だ。考えているうちに「まあいいか」という安易な結論になった。悲しいことだ。孫が活用するという視点だったのだが、本当に喜んでくれるのかどうか。
 後の二点は、地震津波だった。地震については「切り土」地形なのでいいかなと思った。これは「福岡西方沖地震」で実証された。ここでも川や溝などの盛り土地形の所は、その後ブルーシートの屋根になっていた。津波は、この土地が30〜40メートルの高さなので心配ないと思っている。
 メリットは海(魚が美味い)、山(ウドなどを取りに行く)、里(農業、牛、豚、鳥などの畜産)も豊かということだ。