東京へ行くのは、「お別れの会」とか「偲ぶ会」と決まってきたようだ。

 今年2回目の東京での「偲ぶ会」だった。偲ぶという字は「人思う」と書くのだと改めて思った。河本哲三さんの会は筑波だったので、ほとんど誰も知らないと思っていたのだが、大勢の人に声を掛けられ、マイクを渡されて話をすることになってしまった。
 帰りに、以前にご馳走して頂いた新宿の「paris4区」というところで、フランス料理を楽しんで、河本さんを思い出していた。相棒には、服部さんになってもらった。
 河本さんは「糸乘は食い物にはうるさいからな」といって連れて行ったところだ。2〜3度行ったように思う。別に、わが友人とも行ったことがある。彼の「うるさいからな」という意味は、「高いところ(高級なところ)嫌がるし」という気分が込められていた。
 代々木のロレアルの事務所へ行ったときは、少し(福岡の感覚では「かなり」)歩いて、“おにぎりや”に行った。うまい米のおにぎりとみそ汁の店だった。河本さんの感覚に、いたく満足した。
 みんな死んでいくなあ、ということを感じることが多い。