朝日新聞の一連の虚報事件

従軍慰安婦問題
私たちが韓国釜山で韓国のインテリ(人柄のいい人たちだった)から意見を問いただされていた時、我々の中にいた二人の朝日新聞関係者(大阪から来た人で、もちろん日本人だと思った)が、囃し立てるように日本を非難し始めた。5〜6人の韓国人は、あっけにとられた。
私は、日本人を一方的に非難し続けるような状況が、続くことは許せなかった。雰囲気がおかしいので、私は発言せざるを得なくなった。この時「50年以上もたってから、後知恵で裁くべきではない」と云って反論した。(ブログの2013−05−28参照)
②東電第一発電所から、90%の所員が逃げたという朝日の虚報(政府事故調資料に基づく)
三年前の東日本大震災のニュースを見ていて、3月11日に菅首相現地に行くというニュースが流れた時、いやな予感がし、事故が拡大するのではないかと心配した。「オレガオレガ」という感じで目立ちたがる奴は、本当に困り者だ。このことは当時のブログにも書いた。一番重要な問題は、“いざという時に自らリスクを冒してリーダーシップを取り、みんなを励ましながら責任を取る”という、日本人の中にある謙虚で思いやりのあるDNAを持たないリーダーは困る。
実は、私も東電の社員の中に、日本型DNAの足りないエリートがいるのではないかという危惧はしていた。しかし、下請けにしかいないかもしれないが、地元出身の社員・従業員が、日本人の志を持って立ち向かうに違いないとも思っていた。ところが、週刊新潮の門田隆将の記事によると、事務系の東電社員も、女性も含めて、責任感の強い人たちが守ってくれていたのだ。
取材の国会事故調によるインタビューでも、朝日新聞の虚報は明らかだ。
朝日新聞社の中には、日本人の“やさしさと責任感”のDNAを持つ人は少ないのだ。人のミスをはやし立てるような、少しひねくれた人が多いのだろう。
③池上コラム拒否問題 
これも、朝日側にプライドのかけらもなくなっていることを示したものだ。そもそも新聞社に、企業全体を見る見識を持った経営者がいないということだ。そもそも、新聞記者が順送りに経営幹部になるような組織はおかしい。記者はケンカを売る役割の人間で、経営者は全体を眺めながら早く判断し、責任を取る係りだ。
稲森さんの考える「経営者像」が、7月27日の“QTV・カンブリア宮殿”で話されていた。それは「自己犠牲をいとわない人でなければ、経営者になってはいけない」という言葉だ。
稲森さんは、2010年に日本航空代表取締役会長になって、2年という短期間で再建を果たし黒字化した。この時ジャーナリストや評論家は「株の増資割り当てで、京セラがかなり儲けたのではないか」と批判した。この時、私は「やっぱり言っている」と思った。もし悔しければ、「自分が赤字を被ってやりたい」と言えばよかったのだ。
実は私も、倒産会社の不渡り手形の回収を、個人保証を入れて銀行に借金して買い戻し、役員報酬なしで再建に取り組んだ。3年ぐらいで赤字解消のメドがつき、みんなの給料を上げられるようになったころ、「景気がよくなったからなあ」という声が聞こえた。よくある声だ。
朝日の無様な状況は、リスクを取る経営者がいないことだ。